(伝)西野山3号墳出土 ガラス製勾玉・ヒスイ製勾玉・碧玉製管玉・ガラス製小玉
基礎データ
基本番号 | 0024 |
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番号 | 0024 |
名称 | (伝)西野山3号墳出土 ガラス製勾玉・ヒスイ製勾玉・碧玉製管玉・ガラス製小玉 |
指定 | 町指定 |
指定区分 | 有形文化財 |
種別 | 考古資料 |
指定年月日 | 2011/3/23 |
地区分類 | 高田 |
所在地 | 西野山 |
所有者 | 上郡町 |
管理者 | 上郡町 |
概要 | 昭和26(1951)年の西野山3号墳の発掘調査終了後、地元住民が調査後の排土の中からガラス製勾玉1点、ヒスイ製勾玉2点、碧玉製管玉4点、ガラス製小玉44点を採集しました。 これらの遺物は、住民の手によって大切に保管され、現在に至ります。 このうち、ガラス製勾玉は、非常に清純なガラス塊を打ち欠いて、研磨することで作成した「削り出し勾玉」と考えられます。通常、ガラス製勾玉は、溶かしたガラスをつまんで尾部を引き出して作りますが、削り出して作成したものは類例がありません。 また、ヒスイ製勾玉は新潟県糸魚川原産のヒスイを用いてつくられ、碧玉製管玉は、島根県花仙山産の碧玉と兵庫県女代南産の碧玉が用いられています。 ガラス製小玉については、ソーダ石灰ガラスとカリガラスを用いて製作されています。 また、製作にあたっては、ガラスを引き伸ばして細いガラス管を作り、それを裁断する引き伸ばし法と鋳型で溶かして製作する鋳型法で作られていることが分かりました。 引き伸ばし法は、古墳時代中期後半以降に増加し、鋳型法も古墳時代中期前半以降にみられます。 これを考慮すると、採集されたこれらの遺物は、三角縁神獣鏡が出土した西野山3号墳とは別の遺物ということになります。 ところで、西野山3号墳の発掘調査報告書には、同じようなガラス製小玉が5点掲載されており、「封土及び排土中より検出の遺物」と報告されています。 したがって、これらの遺物は、西野山3号墳にあった「別の埋葬施設」から出土したものである可能性が高く、発掘調査では明らかにできなかった未知の埋葬施設から発見されたと考えられます。 |
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